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撮り鉄ケンちゃんの四季 篠ノ井線 冠着-聖高原
信濃にも遅い春が訪れ、田植えが始まった。 畔を歩いて三脚を置くと、脚先には土と同じ色の蝮が丸まっている。「ごめんね起こして」と言うと、ゆっくりと水田に戻って行った。 姨捨山には初夏の白雲が浮かび、荷を降ろした石油輸送列車は足元軽く峠を下って行った。