北海道のキャンピングカー生活を始めて早17年になります。そのきっかけを作ってくれたのが九州の長者原で出逢った中年男性の一言でした。
曰く、「北海道には素晴らしいキャンプ場があるよ! 行ってみては・・・それは美深キャンプ場だよ」、「しかもそこは無料で宿泊できるよ」
・・・この言葉を信用してよし行ってみよう・・・と思い、次の年すぐに実行に移しました。そして美深キャンプ場に入ったところその年から料金を取るようになっていました。
それはともかく、このような素晴らしいキャンピングカー生活のきっかけを作ってくれたあの中年男性には感謝しかありません。その男性とは九州で逢ったのが最初で最後、その後は逢ったことはありません。
そのキャンピングカー生活が始まったのが2003年です。それ以来一年も欠かすことなく、家内と一緒に北海道を目指して通い続けました。滞在期間は7~9月の間の約2か月、しかも滞在中ホテル、旅館に宿泊することはほとんどなく、勿論車中泊です。しかし2020年からコロナ禍と諸々の事情で中断しています。
とにかく北海道は素晴らしいところです。冬の北海道はともかく・・・風景、気候、人情そして食事すべてよし!!!
北海道ではこんな出会いもありました。
あの大横綱大鵬のお兄さん、そしてノーベル化学賞の鈴木章さんの弟さんとの出会いです。大鵬のお兄さんはやはり背の高いスマートな人で一寸した苦労話をしてくれました。また鈴木章さんの弟さんは仕事中にも関わらず中断していろいろな話をしてくれました。やはりこれも旅の醍醐味ではないでしょうか。
北海道に行くにはフェリーを利用します。この船旅も素晴らしいものです。特に素敵な航路は舞鶴~小樽、そして名古屋~仙台~苫小牧です。船中での生活も音楽の演奏会等あり退屈することはありません。
悲しい出来事もあります。陸前高田でお逢いした方があの東日本大震災で犠牲になられたとの報に愕然としました。陸前高田の松原には約7万本の松の木があり、観光客が年間7万人訪れるそうです。しかし我々に話しかけてくれたのはあなたたちだけですと感謝の手紙を頂きました。海岸を清掃しているボランティアの方たちでした。
毎年17年間通い続けると北海道はほぼ全道訪問した感があります。しかし滞在するだけでその素晴らしさを体感でき、同じ志を持つであろうキャンパーとの出会い、そして道の人との出会いも最大の楽しみの一つです。
私の人生でキャンピングカーの旅は素晴らしいものになりました。旅で得たものは数知れません。まだまだこれから続けたいと思っています。