3月中旬、新穂高温泉からロープウェイで展望台に上り、北アルプスの雪山を眺めた。
2本のロープウェイを乗り継いで最上部の「西穂高口」駅屋上にある展望台に出ると、正面に笠ヶ岳(2897m)、、右手に抜戸岳、弓折岳、西鎌尾根から槍ヶ岳(3180m)に続く稜線、更に南岳、大キレット、北穂高岳(3106m)から涸沢岳(3110m)、奥穂高岳(3190m)、ジャンダルム(3163m)へと続く稜線、笠ヶ岳の左手には錫杖岳、大木場ノ辻、遠くに白山、左後方に焼岳と大パノラマが展開して素晴らしい高峰の眺めだった。真っ白に雪を纏って美しい笠ヶ岳と黒い岩肌を見せて厳しい山容の槍ヶ岳、奥穂高岳、ジャンダルムの姿が対照的で目を引いた。
ロープウェイ駅から外に出て、背丈より高い雪壁に囲まれた遊歩道を歩き西穂山荘に向かって少し上ると樹木が切れ、間ノ岳と西穂高岳(2909m)が頭上に大きく見えてくる。ここまで来る観光客は居らず、西穂山荘、独標に向かう登山者だけで静かだった。
もう北アルプスの雪山に登る元気はないが、若い頃に登った時のことを思い出しながらこれらの山の眺望を愉しんだ。
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笠ヶ岳(左)と抜戸岳(右) |
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左から 槍ヶ岳、南岳、大キレット、北穂高岳 |
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左から 涸沢岳、奥穂高岳、ジャンダルム |
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大木場ノ辻(左)と錫杖岳(右の岩峰) 遠くに白山 |
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間ノ岳(左)と西穂高岳(右) |