半田化学プラント安全研究所
http://handa.jpn.org/1/
半田安
安全工学便覧という書籍がある。
「安全工学便覧」は,「安全工学」という学問と技術の発展により発刊された書籍だ。
わが国における安全工学の創始者である、横浜国立大学の北川徹三博士が中心となり体系化を進めた安全工学の科学・技術の集大成として1973年に初版が刊行された。1973年というのは、ちょうど、私が横浜国立大学工学部を卒業した年だ。
その後、時代の流れとともに科学・技術が進歩し,世の中も変化したため, 1980年に第二版が発行されている。ちょうど、DCSという制御システムが世の中に出始め、制御用コンピューターという技術が化学プラントでも使われ始めた頃だ。私も、千葉にある工場でCFという化学プラントの建設に携わり、計装エンジニアーとしてこのDCSシステムを導入した化学プラントを立ち上げた頃だ。
さらにその後1999年に大幅な改訂を行い第3版として「新安全工学便覧」として刊行された。三井石油化学と三井化学が合併して、2年後に当たる頃だ。私は、千葉県市原にある、当時の市原エンジセンターという組織で計電グループリーダーとして合併後の計装電気体制を構築していた頃だ。
その改訂から20年を迎えようとする2019年7月に,「安全工学便覧(第4版)」が刊行の運びとなった。最初の版が発行されてから、46年目であるから約半世紀だ。
http://www.coronasha.co.jp/anzen.html