書籍名 |
トコトンやさしいヨウ素の本 |
著者 |
海宝龍夫 |
体裁 |
A5判・159頁 |
価格 |
1,612円 |
発行元 |
日刊工業新聞社 |
発行年月 |
H27年6月25日 |
2011年は、フランスでベルナール・クールトアによって海藻からヨウ素が発見されて、丁度200年の節目の年でした。それを記念して化学専門誌にはヨウ素総説が掲載され、専門書も発行されました。しかし、これらは、いずれも専門的すぎて一般の方たちに理解してもらうには難しすぎる内容となっています。そこで、本書では、ヨウ素の基本的な性質からヨウ素を利用したさまざまな製品、技術まで、やさしく解説することにしました。
ヨウ素と聞いてみなさんが、まず何を思い浮かべるでしょうか。うがい薬あるいは消毒薬でしょうか、それとも理科好きの方はヨウ素デンプン反応でしょうか。実は、ヨウ素は私たちの身近な生活の中で広く行きわたっているのです。
第1章では「ヨウ素ってなんだろう」と言う疑問に答えることから始まり、第2章では身近なうがい薬から意外に知られていない「身の回りのヨウ素」について紹介します。第3章では「電子・情報材料を支えるヨウ素」についてまとめました。第4章「ヨウ素で分析する」では大学の研究室、企業の研究所や工場の分析室で広く利用されているヨウ素を用いた分析技術についてリストアップしました。第5章「革新的な工業技術はヨウ素から」ではすでに工業分野で実用化されているヨウ素特有の性質を利用した製品や技術を取り上げました。第6章「健康を保つにはヨウ素が必要」では病院を中心に医療分野で使われているヨウ素を紹介します。第7章「野菜の生産や家畜の飼育にもヨウ素」では普段の食卓にならぶ野菜や乳製品とヨウ素の関わりについて解説します。最後に 第8章「次世代技術はヨウ素から」ではヨウ素が切り拓く未来技術と将来展望について触れています。

・参考資料(PDF)
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氏名:海宝龍夫(かいほうたつお)
技術士(化学部門)理学博士
所属:株式会社合同資源・技術顧問 |